コラム「我慢する前に、一度でもご相談を!」

 先日、いろんな縁があって、渋谷区のラジオ番組に出演させていただきました。
 LGBTの当事者の方たちがDJをやっている番組でしたので、内容もLGBTに関してのことが主でした。

  私は、普段は弁護士をしていますので、LGBTの方が遭遇しやすそうな法律問題に関連した話をさせていただきました。
 驚いたのは、LGBTの方の立ち位置の弱さ。それと、それを受け容れざるを得ないと思っている方たちの真面目さ。
 あり得ない。
 以前からLGBTの当事者の方のお話を聞く機会もありました。千葉でも「レインボー千葉の会」という団体もあり、少しずつ顔を出したりしていました。
 LGBTの方たちが抱える問題のほとんどは、「人権侵害」「差別」です。もちろん、それを受けている、ということです。

 

 「そんな我慢する必要なんかないのに」

 

 普通に働き、普通に好きな人と一緒にいて、普通にともに暮らしていきたいとか。何も特別なことを求めている訳じゃないんですよね。これを法律的に見た場合でも、やっぱりそう思いました。たまたま同性が好き。たまたま性が違っている。何も悪くない。

 

 我慢する前に、一度でもご相談を!

 

 それと、この問題はこれからです。
みんなが少しずつ「おかしくない?」と気付いたり、少しでも理解が広まってくれば、多分、思った以上にこの問題のほとんどが解消できます。
 だから私たちもLGBT問題に取り組んでいきたいと思っています。

■執筆者:常岡久寿雄(弁護士・たすく法律事務所)

 

平成12年 弁護士登録(千葉県弁護士会)、平成17年 現事務所(たすく法律事務所)開設、平成18年 千葉県弁護士会消費者問題委員会 副委員長、平成20年 千葉県弁護士会生活保護問題対策委員会副委員長、平成21年 日弁連貧困問題対策本部委員、平成25年 千葉県弁護士会消費者問題委員会委員長、平成17年 千葉県内で「千葉県多重債務対策会議」を設立、事務局長就任以後、安愚楽問題や出会い系などの複数の弁護団事務局長を務める。平成24年 ひと・くらしサポートネットちば代表理事。平成28年1月~LGBTに関連した政策提言の会「レインボー千葉の会」の呼びかけ人を務めることとなる。

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